2009.7.1
浜崎あゆみに学ぶ『鎖国力』

2009年6月10日
    警視庁交通捜査課と渋谷署が浜崎あゆみが所属する芸能事務所「エイベックス エンタテインメント」をはじめとする関連数社を道交法違反の疑いで家宅捜索。今年4月、渋谷で浜崎のイベントを行った際、道路使用許可を取っておらず、8000人のファンが殺到する大混乱を引き起こしたことが問題視された。警視庁は押収した資料から事実関係の裏付けを急ぎ、近く書類送検する方針。今後、浜崎本人に任意で事情を聞く可能性が高い。 
 
 ウルトラマンの建造物破壊に近い違和感</STRONG>
    問題となったのは渋谷109前イベントスペースで開催された浜崎あゆみの単行本出版記念イベントだ。当日、ファンには浜崎が登場することはシークレットにされていたが、サプライズで浜崎が登場すると渋谷の路上は大騒ぎに。車道にも人が溢れ、バスや乗用車が一時ストップするなど、交通にも影響が出た。確かに渋谷という土地柄を考えると、浜崎ほどのカリスマが登場したらパニックになることぐらい主催者も予測できそうなものだ。それにも関わらず、警察に届けなかったわけだから、まさに自業自得だろう。
しかし、僕は今回の警察沙汰に妙な違和感を覚えた。もちろん、理屈では浜崎サイドが100%悪いってわかっているんだけど、なぜか「あっ、やっぱりあゆでもダメなんだ」と少し拍子抜けしてしまった。例えるなら、ウルトラマンが怪獣を倒した際に「家屋やビルを破壊した罪」を警察に問われている感じ。誰だって一度ぐらいはウルトラマンに対して、そういう日常的な突っ込みをしたことがあるだろうけど、そこは「ウルトラマンだから」ってことで不問してきたはずだ。ウルトラマンというファンタジーの世界に法律という極めて現実的な概念を持ち出されても困るというものだ。
    簡単に言うと、僕は浜崎あゆみにウルトラマンと同じようなファンタジーを感じてしまっているということだ。空想の中のカリスマキャラが普通の人間と同じように道路交通法違反をしたと聞くと、あまりにギャップがありすぎて、不謹慎だがちょっと面白いとさえ思ってしまった。天下のあゆもそんな日常的な落とし穴にはまるもんなんだ。浜崎帝国の教祖様もちゃんと道路使用許可を取らないとダメなんですね。って、当たり前か。
 
浜崎あゆみを作るスタッフたちに感服!</STRONG>

 
    では、一体なぜ、僕は浜崎あゆみにファンタジーの世界を感じてしまうのだろうか。浜崎がデビューした1998年から史上初のレコード大賞3連覇を果たした2003年頃までは、そんなこと微塵も思わなかった。女子高生のカリスマとして楽曲のみならずファッションやライフスタイルまで、大きな社会現象を巻き起こしていた頃の浜崎は、まだまだ実在するトップスターという感覚だった。
    しかし、CDセールスがある程度落ち着いてきた2004年頃から浜崎は少しずつ変化していった気がする。二十代半ばを過ぎ、後半に差し掛かっていく浜崎のことを半永久的に若い女性の教祖様として維持していきたいのか、周囲のスタッフたちが浜崎の写真をどんどんグラフィック加工していった。テレビ番組への露出が減った最近では、各種ポスターやCDジャケット、プロモーションビデオといった何らかの画像加工が施された浜崎の姿以外はあまり見ることができなくなってしまったほどだ。
    また、近年の浜崎は音楽以外で話題になることが目立ってきた。2004年に当時エイベックス専務で浜崎のプロデューサーとして知られていた松浦勝人氏が当時のエイベックス会長と経営方針で決裂し、独立表明したことに端を発するエイベックス御家騒動(後に松浦氏は翻意し、エイベックス社長に就任)を皮切りに、長瀬智也との熱愛から破局に至るまでのドラマ、内耳性突発難聴により左耳の聴覚が失われたとの告白。さらに昨年末は過労による貧血で高所から落下し、右手に全治3週間の重傷を負ったことで紅白歌合戦の出演が危ぶまれたが、緊急手術後、強行出演したことが大きな話 阅读全文>>